去年から、ここのサイトはもちろん、他所やリアルを通じて色々な方のSM観、SMに対する取り組み方に触れさせていただきました。
いつか自分なりの考えを書いてみたいと思っていましたが、なにぶん時間が許してくれそうにありませんでした。
そしてなにより、自分自身、第三者に声高らかに唱えるSM感らしきものを漠然と考えたことはあれ、しっかりと明文化したことなどありませんでした。
そこで正月休みから始まって、暇を見つけては自分なりのSM観を書き連ねてきました。
ある程度まとまってきたので少し晒してみます。

私にとって『SM』とは、正直未だに何か分かりません。
でも一言で無理矢理表現すれば『非日常的アミューズメント』なんだと思います。

[アミューズメント=娯楽]
などと表記すると真面目にSMに取り組んでいる人達から怒られてしまいそうですが、もちろん私もふざけているわけではありません。
非日常的とわざわざつけたのは、普段の生活とは切り離した「秘め事」として取り組みたいと考えているからです。

一日24時間SMのことを考え続ける訳にもいかず、365日Mであるはずもない。
ある限られた時間と空間の中でお互いの性癖を補完し合う関係。
SとMは二つで一つ。表裏一体。どちらが欠けても成り立たない。
お互い貴重な時間を割いて己れの快楽のために突き進む共同体。
なので本来どちらが上で下なんてことはあり得ないし、金銭の授受が発生すること自体ナンセンスなのでしょう。
誤解が無いように敢えて付け加えますが、当人同士で納得済みなら私がとやかく口を挟むものではありませんし、それを否定するつもりもありません。私自身お金で理想の世界に埋没できるならと了承したことも勿論あります。

話が少し飛びますが、結婚前、本気で『SM結婚』を考えていました。
S女性と結婚してSM尽くしの生活がおくれたらどんなに素晴らしいことかと想い描いていました。
そんなこともあり、知り合う女性には早い段階から自分の性癖を晒して相性をみるなんて付き合い方をしていた時期もありました。
が、結論から申しますと私のその夢は叶わず、普通の、いやむしろ少々Mよりの女性と家庭を持つこととなりました。

今思うとそれはそれで良かったのかもしれません。
知り合いのS女性はやはり私と同じようにMの男性と結婚生活を持ちましたが、24時間S女性でいられる訳もなく、ましてや子供さんも生まれれば普段の生活に『SM』などが入り込む隙間さえあるわけがありません。
結局夫婦関係が上手く行かず離婚されてしまったようです。
これはあくまで一例ですが、やはり『日常生活』と『SM』が同居するのは困難なのでしょう。

日常の煩わしい一切合切を捨て去り、素の自分でいられる時間と空間に飛込む。
某巨大アミューズメントパークが膨大な来場者数を誇る所以もこれと近いものがあるのかもしれません。
実際欧州にはM男の楽園もあるみたいですし。。。
http://www.owk.cz/index.htm